事務局長のつぶやき

医療的ケア児を支えるために

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自己選択・自己決定のもと住み慣れた地域で、安心して、学び・育ち・暮らしていくことができるまち、ヨコハマを目指すと横浜市は障害者プランに目標を定め、障害福祉施策を推進しています。このたび29年度の中間見直しで新たに実施する事業として医療的ケア児・者等の支援のための関係機関の協議の場の設置、医療的ケア児・者等に対する関連分野の支援を調整するコーディネーターの配置が加わりました。ここに出てくる「医療的ケア児」とは、生まれつき重い障害があり、日常的にたんの吸引や、胃に直接栄養を送る「胃ろう」などの「医療的ケア」が必要な子どものことを言います。全国に17千人、計算の上では横浜にも500人以上が暮らしていることになります。医療ニーズの高い重症心身障害児者とその家族が安心して地域で生活できるようにと設置された多機能型拠点こまちも医療的ケア児の支えとして一端を担っています。昨年4月に運営を開始して間もなく1年を迎えようとしていますが、経営は大変厳しいと言わざるを得ません。市関係者に実情を伝え支援の充実を求めてきたところです。その様子をまさに代弁してくれる報道の存在を知人から教えていただきました。NHKNEWSWEB (2月1日)の特集「運営の危機!?「医療的ケア児」受け入れ施設の現状」です。
ぜひ皆さんにご覧いただき現状を知ってほしいです。そしてこまちの職員たちを応援していただきたいと思います。運営が厳しいのはどこも同じ、行政も動き始めてくれました。スタッフがよりよいサービスの提供に専心できるよう経営環境の整備に工夫と努力を重ねていこうと決意を新たにしました。