事務局長のつぶやき

ライバル開所

ライバル開所の画像

4月和泉町に十愛療育会「たっちいずみの」が開所しました。細部までよくデザインされた明るく開放的な施設で周囲の環境にもよく調和しています。当法人の「のぞみ」をベースに検討をされたとも聞いています。重症心身障害児者に通所のサービスを提供する施設で立地が近いこともあって私どもの施設のぞみ、わかば、こまちと利用対象者が共通することになります。5月21日開所式では施設内に張り出されたご利用者の様子を伝える写真には、私たちの施設をご利用になっている方がたくさんいらっしゃるということで、当法人関係者には予想されてはいたことだそうです。一般的には同業他社が近隣で営業を開始するというのは経営にはマイナスであり、競争に負けないよう努力しなければなりません。ですがより広い観点で考えると、今横浜市全体で重度の心身障害の子どもたちを受け入れる施設は数えるほど、半数以上が泉区、瀬谷区に集まっています。ご利用者には環境を変えて施設を併用することが必要な方もいますし、受け入れる私たちも日々のスタッフの配置により他の施設と選択的に使っていただくことでサービスに万全を期すこともできます。サービスの向上のためライバルと競い合うことはよいことですが、希少なサービスの提供を支えあう仲間でもあります。
ここでそろばんをはじいてため息をついているのが事務局長の一面の姿ではありますが、将来に向けて重い障害のある人の健やかな生活を応援するためにすばらしいライバルの出現を歓迎し、ともにパイオニアとしてサービスの充実を図っていかなければと考えています。新米事務局長も少しずつ障害福祉の人になっています。