事務局長のつぶやき

ノーリフトケア、がんばっています

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リバーサイド泉の広報紙「観覧車」89号でも紹介されていますが、昨年4月から日本ノーリフト協会代表理事保田淳子先生のご指導をいただきながらノーリフトケアの定着に向けて、施設環境調査、実技講習、腰痛調査などに取り組んできました。リバーサイド泉のホームページでも一部報告をしていますのでご覧ください。利用者さん、職員ともに必要性を実感できるケアの新機軸を導入し、ご利用者には安全と安心を、職員には働きやすい職場を実現しようとしています。
ノーリフトケアはオーストラリア看護連盟の提言から始まったと言われていて、持ち上げない看護、抱えあげない介護を推奨し、用具を有効に活用する技法で、よりよいケアの提供と職業病としての腰痛をなくしていくことを目指します。従来の介護者のがんばりに頼る介護では腰、腕、肩に大きな負担となり腰痛となりやすいことは皆経験しているところです。また相手を落としてはいけない、痛い思いをさせてはならないというプレッシャーは相当です。ご利用者も不安を感じ緊張してしまいます。ではなぜノーリフトケアが進まないのか。新参者の私には不思議に思えますが、設備、機械・器具には費用がかかりますし、何より入浴、おむつ替え、食事に急がなければならないのにそんな手間のかかることはしていられない。人の手ですばやく移乗、移動させなければという現場の実情からだと思います。これを変えていくためには職場の共通認識、介護技術の見直し、職員の意識改革が必要です。がんばらない介護のためにがんばります。これからの取り組みに注目ください。