よこはまリバーサイド泉のブログ
頑張らない介護を目指します! ~リバーサイド泉施設長より~2016年07月07日
当施設では、今年度より、ノーリフトを始めます
ノーリフトとは、オーストラリアで腰痛予防対策のために提唱された考え方で、その内容は、 危険や苦痛の伴う、人力のみの移乗を禁止し、また、患者さんの自立度を考慮した福祉機器を使用した移乗介護をおこなうというものです。
現在、日本は工場などの労働現場の腰痛対策は、世界一との評価を受けています。しかし、残念ながら、福祉の現場では、腰痛の労災申請が一向に減らない状況にあります。この原因として、介護は人と人の触れ合いが大切なので、移乗介護も人力で行わなければならないという考え方や、福祉だから多少のことは我慢しなければいけないという職員の頑張りに甘えた、管理者側の怠慢にあるのではないでしょうか。
そこで、当施設では、専門家として日本ノーリフト協会様とコンサルティング契約を結び、今年をノーリフト元年と位置づけ、単なる福祉機器の導入に終わることなく、職場環境を含めた、業務全般の見直し、さらには、人力による「頑張る介護」をよしとする福祉の職場風土を変革し、誰もができる「頑張らない介護」による、働きやすい介護現場の構築を目指します
また、将来は、施設でのノーリフト導入におけるスキルを地域の皆様にも還元することにより、ご家庭家での介護負担の軽減につなげられるよう取り組んでいきます。